*人*「四国若者1000人会議が描く未来」瑞田信仁さん

最近、四国が元気だと思います。

大人も若者も、面白いなと思う人が続々四国に集まっていると思います。

地域活性に関わる人と繋がって行くと、四国の人にたくさん会う。みんなオープンで、楽しくて、キラキラしている。そしてとにかく柔軟。

なぜ四国?

つい先日、その疑問を投げた時に、誰かがこんなことを言ってました。
「お遍路の文化があるから、おもてなしの心とオープンマインドが育つんだよ。だから新しいことにも柔軟で、変革が起こりやすい」

例えば、徳島県、グリーンバレーが牽引役となってまちづくりをしている神山町や、同町同様にIT企業のスタートアップ支援やサテライトオフィス誘致に積極的な美波町。 蒼く美しい瀬戸内海を囲む島々に目を向ければ、現代美術の芸術祭として国内外からの評価が高い瀬戸内国際芸術祭(2013年に第2回を開催、第1回はのべ94万人が来場)、広島県と愛媛県に挟まれた地域で実施されているしまのわプロジェクトは、その小さな島々の魅力を繋げることに注力し、かかる地域がともに課題を共有し協力し合える関係を構築しています。

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★写真:Some rights reserved by double-h

ここに出した事例はほんの一部で、その他にも、四国に関わる人から聞く情報を出し始めたらキリがない。これはポジティブ且つ、素晴らしいという意味で「キリがない」。

それだけ「何かを興したい」人が多いのは、その地域の活発さや、情報流通量の多さを示すと思います。つまり、「未来が見える田舎」が積極的に作られているんのではないでしょうか。(多分そのうち、「都会」「田舎」って区分も無くなるんじゃないかと私は思ってます)

なんでそんなに元気なのか。

その疑問を解決するヒントになるかと思い、知り合いの伝手を辿って、過日、12月8日渋谷ヒカリエのヒカリエホールにて開催された「四国若者1000人会議」に参加してきました。 前段が長くなってしまったけれど、今回はそのレポートを少しと、今回のイベントの影の立て役者であり、ふるさとという最前線の受講生として私たちの仲間でもある、瑞田 信仁さんにお話を聞きました。


1、四国若者1000人会議って?

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”2013年6月、長野の若者たちが集まり「信州若者1000人会議」が開かれました。このイベントに刺激を受ける一方、「1000人会議を信州だけのイベントにしてはもったいない、この動きを全国に広げていきたい」という想いから、私たちは四国1000人会議を開催することにしました。

都会と田舎、若者とベテランが世代を超えて集まる、涙あり、笑いありの若者1000人会議。日本の課題を10年先取りする「四国」から、もう「求めず・頼らず・問わず」を合い言葉に、「自分たちの未来は自分たちで創る」きっかけの場にしたいと思っています。”
(以上、公式サイトより抜粋)

すごく完結にまとめてらっしゃるけれど、実際にこのイベントに行った私としては、到底こんな簡単には済ませられない程の熱気と、そして希望をビシビシと感じました。
当日の開催内容はこの通り。

ボタン2 若者プレゼンテーション

気概や行動力のある学生・若手社会人を募集し、夢や想いをプレゼンテーションしてもらうというもの。今すぐにでも事業化した方がいいという斬新なアイディアから、足下自分たちができることで実現可能なアイディア・実施報告など、「四国のために私たちはいま何をするか」という大きなテーマのもと、各県/プロジェクトごとにプレゼンテーションが行われました。

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プレゼンテーションは、ホール中央に鎮座した円形の舞台で行われました。各プレゼンターが歩きながら登場し、海外のIT企業のサービスプレゼンテーションのような、ドラマティックな発表演出。

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ボタン2 若手リーダー講演

四国の各県で活躍する様々な分野の若手リーダーのパネルディスカッション。起業家、伝統産業の担い手、NPO代表、U/Iターン者へテーマを提起し、それぞれの視点で「移住とは何か」「地方で夢を持つことはどういうことか」「挑戦する/チャンスをつかむとはどういうことか」など様々な議論がされました。

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ボタン2 交流会

「誰とつながりたいか」「何でつながりたいか」というテーマごとに、ホール内に設置されたブースにて、“コネクト”の現場をつくるという試み。これがこのイベントに参加する人の醍醐味ではないかという程の熱気。

余談ですが、1点、心から感心したことがあります。それはプレスの誘致。ホール後方には、プレスエリアが設置されており、地元地方紙の記者や、ローカル系情報に詳しいネットメディアの記者など、紙とネットの両方を押さえ、それぞれにユニークな顔ぶれを揃えていました。ローカル系イベントで、しかも1回目で、ここまで広報対応のベースができているのは素晴らしいです。それだけプロジェクトメンバーの層が厚く、そしてきっと広報の知識に長けた方もいたのでしょう。 広報というのは「”内輪ノリ”だけで終らせない」「次回に繋げるプレッシャー」「第3者視点のアーカイブ」という点で、プロジェクト継続のいいスパイスにできます。私は、そこを有効に使うことが大事だと思っています。

2、巨大イベントを支える立役者が未来に馳せる想いとは?

冒頭でも少しお話しましたが、今回この「四国若者1000人会議」に参加するきっかけとなったのが、ふるさとという最前線の受講生の瑞田信二さん。 彼は、次回のイベントでプロジェクトリーダーになることが既に決まっています。
個人的には、こういった「興味本位で来る人もいる」(私もそうだけど)イベントは1回目(ここでは四国に限定しての1回目)を終え、その後2回目以降が勝負だと思っています。

そこで、次回「代表」という責任を受け取った彼にインタビューすることにしました。少し長いですが、大切なことをお話くださっているので、割愛せずに記載します。

【インタビュー 瑞田(たまだ)信仁さん】

ボタン2 「面白くないわけがない、そう思わせる期待と直感」

—「四国若者1000人会議」を発足し、イベントを開催しようと思ったきっかけを教えて下さい。

当会の発起人の3人(真鍋邦大さん・岡田育大さん・菅宏司さん)は、今までの地域を主体とするイベントを振り返り、「これまでのイベントは、地域の暮らしやすさを強調し、万人に受け入れられるように設計されたもの、また規模も小さいものが多い」という課題意識を持っていました。そこで、“四国の若者1000人”という今までにない規模で集い、「課題先進地域である四国こそ若者が飛躍する舞台であると捉えて、賛否両論を恐れないエッジの立ったイベントを目指そう」という想いから、四国若者1000人会議を発足しました。

またもう1つの発足の背景として、2013年の6月に信州若者1000人会議が開催されましたが、「信州の次に続く第2回目の会がなければ、この『1000人会議』という価値ある取り組みが単発のイベントで終わってしまう」という点を非常に危惧していたことが挙げられます。私たち四国が2回目を担うことで、「『1000人会議』を全国に波及するきっかけにしたい」という想いが込められており、「1000人会議」が将来より大きなうねり・活動となっていくことを期待しています。

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★写真:発起人3名のうちのお二人、真鍋邦大さん、菅宏司さん。発起人の方がつくる会場の雰囲気はとても温かなものでした。

私自身も、四国の若者1000人が集まることでどのような化学反応が起こるのか、純粋な可能性・期待を感じたことからこの企画に参加しました。私自身もそうでしたが、ふるさとが好きでもどう関わっていけば良いかわからないという若者は多いと思います。そうした人たちに、“若者である今”の内に何か刺激を受け取ってもらうこと、またそれを一部の頑張っている人同士だけではなく1000人の仲間と共有できること、これが大きな力に繋がっていくのではないかと感じました。

今まで、「四国に何かを還元したい」という想いは持っていたものの、具体的な活動を起こせていない身だったため、ふるさと四国の未来に繋がると確信できるこの企画に主体的に携わることで、四国に何か還元したいという想いを具現化しようと考えたことが四国若者1000人会議に参加することとなったきっかけです。

ボタン2 「告知、実行委員募集、そして説明会におけるSNSの活用」

—運営メンバーはどのように集まってきたのでしょうか。公募などをしたのであれば、その内容も教えて下さい。

発起人が会を立ち上げ、まずは発起人の推薦・勧誘によりメンバー集めが始まりました。Home Island Project等の活動を通じて旧知だった葛城久子さん・冨波真樹さんが学生代表・社会人代表にそれぞれ勧誘され受諾、そこからはSNSを通しての実行委員会メンバー募集や週に1回程度の説明会を行いました。メンバーからの推薦・勧誘/SNSでの告知/説明会の開催、この3つが柱となっていました。

その中でも特に、想いのあるメンバーが新しいメンバーを勧誘するという形が最も多かったように思います。 私は、Home Island Projectのメンバーでもなく、発起人やリーダーともほぼ面識がなかったのですが、Facebookで真鍋さんの投稿がシェアされているのを拝見し、直接メッセージを送り、メンバーとして参加させていただくこととなりました。

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★画像:四国若者1000人会議フェイスブックページ。SNS含めネットメディアの活用に積極的。

ボタン2 「関わる人の多さ、各人の背景の違い、巨大プロジェクトの運営で経験した困難」

—このプロジェクトにおける瑞田さんの役割、そして準備〜当日までの間に苦労した事など教えて下さい。

イベント企画・運営グループのリーダーを担当しました。コンテンツ内容の企画立案/会全体及び各コンテンツの運営・進行計画の作成/音響・照明・映像等の演出内容の決定/会場レイアウト作成/備品の発注・管理/ヒカリエホールとの諸調整/当日の会全体の運営・進行管理…等の役割を担いました。

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苦労した点は2点あります。1点目は社会人と学生の役割分担のバランスです。1000人会議は若者のための会であり、できる限り学生主体で進めてもらいたいと考えていました。そのため、社会人が口出しすれば会の質は上がるような局面でも、どこまで手を加えるべきか、学生にどこまでイニシアティヴをとってもらうか、そのバランスに苦慮しました。

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2点目は大規模なイベントを企画・運営するに当たっての知識やノウハウが不足したいたことです。私自身がイベント企画・運営のプロでもなければ、今回イベント会社も介していないため、物理的な準備時間の短さも相まって、準備が非常に後手に回ってしまいました。資金管理・スケジュール管理・その他リスク管理、これらが不十分だったことにより、直前に徹夜が続いてしまったり、使いたい備品を我慢したり、当日運営で混乱を期したりという事態が発生しました。

ボタン2 「四国若者1000人会議が描く未来」

—「四国若者1000人会議」を今後も継承していくと伺いました。今後どんな社会、またはどんな繋がりを目指していくのでしょうか?

「四国若者1000人会議」が描く未来像をお聞かせください。 四国若者1000人会議は、「プラットフォーム」と「架け橋」の役割を持つ集まりにしていきたいと考えています。

まず、四国という同じバックグラウンドを持った若者が気軽に集まり、出会える“場”としての役割です。都会に出た四国人はあまり四国を感じる機会がないまま生活していることも多いと思いますが、同じふるさとの仲間とは人一倍話が弾み、愛着を感じられるものだと思います。都会に出た四国の若者が、同じ四国の若者と出会う場が少ないと感じており、四国を切り口として若者が親近感・愛着を感じ合える、そうした仲間と出会える、集える“場”を作りたいと考えています。

健康のありがたさは病気になってから初めて気づくと言います。当たり前であったものはなくなってみて初めてその大切さに気づく…それと同じで、ふるさとの良さも離れてみて初めて気づくということも多いのではないでしょうか。都会に出て来た若者だからこそ、「四国って良いな」とより強く再認識できる。

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★写真:彼もふるさとという最前線受講生。会場内で笑顔でてきぱきと働いていました。

だからこそ、都会に出た若者同士が集う場を作ることで、親近感・愛着を感じつつ人と強く繋がれる、仲間が増えれば「四国が好きだ」と感じる人がさらに増える…これが四国の大きな力に結びつくのではないかと期待しています。

そして、そうした四国の若者のプラットフォームとしての役割に加え、若者と四国を繋ぐ“架け橋”としての役割も備えたいと考えています。四国が好きな若者も、四国のことについて知らないことが多くあります。また、社会の中で「四国に何ができるかわからない」と感じる人が多くいます。だからこそ、四国のことを多様な角度から知ってもらう、若者と四国との多様な繋がり・関係・きっかけを作る…若者が四国の多様な面と繋がる“架け橋”となる場にしたいと考えています。

四国と都会/若者とベテラン/学生と社会人や経営者/若者と四国の企業/若者とU・Iターン…様々なものの間を繋ぐ役割を、四国若者1000人会議が担っていきたいと思います。

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★写真:多くの方とコミュニケーションをとっていた瑞田さん。イベント運営以外にコネクターとしても重要な役回り。

ボタン2「仲間に出会え、故郷四国に恩返しがしたいと思った」

—今年の「四国若者1000人会議」を終えて、瑞田さん自身が手に入れたものを教えて下さい。これをこれからの人生(または社会活動)にどのように活かしていきたいと思いますか?

月並みですが、志を共にする仲間です。今回四国若者1000人会議に共に携わった仲間、さらに当日ご参加いただいた皆様は、四国という同じ目線を向いて共に前に進める大切な仲間です。 これから社会の中で四国に何かを還元していこうと考えたときに、この「プラットフォーム」と「架け橋」を通じて培われた人の絆は、自分たちの推進力を何倍・何十倍にもしてくれる心強いものだと思います。

また様々な活動を通じて仲間との関係が強まり、さらにその繋がりが新しい活動を生む、そうした好循環も生まれてくる…そして、この循環によって個々人が持つ四国への愛着をさらに大きくし合えるのではないかと思っており、志を同じくする仲間に出会えたことが1番の財産だと感じています。

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また来年度、私がこの四国若者1000人会議の第2回の代表を務めさせていただくこととなりました。この四国若者1000人会議を有機的に発展させていくことを通じて、ふるさと四国に恩返しをしていきたいと考えています。

「『四国が好きだ』と思える人が1人でも増えること」、「四国への誇りを持てる人が1人でも増えること」、少子高齢社会が進行し、日本全体の経済が確実に縮小していく社会の中で、これが四国の持てる1つの大きな価値だと考えています。経済的価値だけではない新しい価値に恵まれた、四国をそうした魅力的な場所にしていきたいと思っています。そして、若者と四国の“架け橋”となることでそれを支えていきたいと思います。

3、私たちが学ぶこと

ボタン2 プロジェクトのコアをしっかり共有することで発揮される強さ

大なり小なり、プロジェクトというのはその「“コア”(想い、価値、人、モノ)が何か」、「私たちの揺るがない“ビジョン”は何か」、それが継続過程で大事になると思います。つまり行動の「芯」となるものです。またプロジェクトの拡大期においては、確固たるものとしてそれを皆で共有していることで、方向性の揺らぎなくすことでできます。
それらをプロジェクトの初期段階で、発起人メンバー同志で強く合意できていたことが、まず大きな強みになったと思います。

ボタン2 世代間の違いを補うビジョンがしっかりあったこと

どんな人が参加していようと、「何を目指すのか」を明確にしているプロジェクトは強いと思います。 この「四国若者1000人会議」は、社会人と学生を巻き込んだプロジェクトです。これまで生きていた世界も、環境も違う。きっと何かを思考する際の、思考プロセスも、観点も、要は質的な部分も違う。つまり、人数の分だけ「やり方、考え方が違う」のです。それを補ったのは、ゴールへの意識だと思います。

自分たちは何を目指すのか、それは「プラットフォーム(場)」と「架け橋」をつくること。そしてもちろん「イベントを成功させること」。このビジョンが関わるメンバーに共有されていたことが、これだけ大きなイベントを成功させたポイントだったのではないでしょうか。

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★写真:四国若者1000人会議フェイスブックページより。イベント終了後の様子。みんな全開の笑顔。


冒頭で私は、面白い人が四国に集まっていると話しましたが、それは大きなうねりの中での一つの事象でしか無く、すでに四国のエネルギーを持つ「点」は繋がり始めています。さらに新たな「点」が集まっています。 それが繋がり、着々と「四国の次世代」は始まっているのだと感じました。

みなさんも四国のパワーを感じてみて下さい。

さて、次回の「人」は千葉県浦安市をフィールドに持つ、矢野加奈子さんのインタビューです。

Information

◎四国若者1000人会議
ホームページ   : http://shikoku1000.jp/
Facebookページ : https://www.facebook.com/shikoku1000
Twitter         : @shikoku1000
2014年度実行員会スタッフを募集されています!→申し込みはこちら

(本文:伊藤友里、写真:大畠稜司ほか)

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